西洋医学と東洋医学

瑠璃庵が提供する鍼灸治療は、東洋医学のひとつです

西洋医学で処方される薬は、痛みを抑える・血圧を下げる・コレステロールを下げる等、症状に直接作用するものです。
東洋医学で処方される漢方薬は、症状に直接作用するというよりは、患者さんの体内のバランスを整えて調整するイメージです。

東洋医学と西洋医学
東洋医学と西洋医学

西洋医学・東洋医学の考え方の違い

私たちが普段通っている病院やクリニックで受ける診察は「西洋医学」がほとんどです。
問診の他、血液検査や画像検査(エコー、レントゲン、CT、MRIなど)で診断されます。
西洋医学では、臓器移植をするくらい、すべての臓器は独立して機能していると考えます。
東洋医学は問診の他、顔色や肌の色を診る視診、舌を診る舌診、脈診、触診を組み合わせ、その人の不調を診断します。例えば、腰痛の原因は腰だけではなく、身体全体の歪みやバランス不良だと考え、その調整をする事で不調を癒していきます。このように、東洋医学では、すべての臓器はつながりを持っていて単独ではないと考えます。

不調・症状に対する診断と治療

西洋医学では、検査データをもとに診断するため、データに異常がみられない場合は「異常なし」となり、患者さんが感じている不調は「不定愁訴」と診断されます。検査データに異常がみつかった場合は診断名がつき、手術や投薬によって治療をします。
西洋医学で処方される薬は、痛みを抑える・血圧を下げる・コレステロールを下げる等、症状に直接作用するものです。
東洋医学では、四診を元に「証」を決め、治療を行います。

・望診(ぼうしん)~患者さんの見た目や動きを観察する。
・聞診(ぶんしん)~患者さんの声や分泌物のにおいの異常を聞き分ける。
・問診(もんしん)~患者さんから直接症状を聞き、同時に生活習慣や家族歴など様々な情報を集める。
・切診(せっしん)~お腹に触れて筋肉の緊張や内臓の状態などを触れたり、脈診を行ったりする。

これらを組み合わせ、患者さんが感じている不調の原因がどこにあるのか探ります。
東洋医学で処方される漢方薬は、症状に直接作用するというよりは、患者さんの体内のバランスを整えて調整するイメージです。漢方薬は雑誌などにもよく取り上げられているので、若い女性の中では副作用がないやさしい薬という印象があるようで、サプリメント感覚で飲まれている方もいらっしゃいますが、それぞれに合った漢方薬でないと逆に具合が悪くなることもありますので気を付けてください。

代替療法について

瑠璃庵が提供する鍼灸治療は、東洋医学のひとつです。東洋医学にはその他に漢方薬や薬膳気功なども含まれます。東洋医学は代替療法と呼ばれる治療法で他にもアロマテラピーやアーユルヴェーダなどがあります。これらの治療法と西洋医学の違いは、人体をひとつの有機体と捉え、オーダーメイドで治療を組み立てていくところです。なので、検査結果ではわからない「不定愁訴」も、自己治癒力を高めることで改善を目指すことができます。また「未病」という独特の概念があります。現在検査では異常がないが、病気の一歩手前の状態から自然治癒力を高めることで身体のバランスを正常に戻し「発病」を予防することができます。

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