肌の保湿と東洋医学

冬になると皮膚が乾燥して困る方も多いのではないでしょうか?
今回は東洋医学の観点から、肌の保湿力を高める情報をご提供いたします。

東洋医学における肌の乾燥の原因

東洋医学では、お肌の乾燥は「血虚」や「気虚」と言われる体質から起こるとされています。

「血虚」や「気虚」とは、栄養や酸素が含まれる血液が、体のあちこちへと送られていない状態です。
それは血液を運ぶトラックである「気」が足りなかったり、道路である毛細血管が細すぎて、トラックである気が通れなくなったりして、酸素や栄養を皮膚まで運べない状態のことをいいます。

肌の乾燥の原因になる「脾気虚(ひききょ)」

では、「血虚」や「気虚」を改善するためにはどうすればいいのでしょうか?

気虚とにも様々な種類がありますが、肌の保湿で改善したいのは「脾気虚(ひききょ)」です。

「脾気虚(ひききょ)」とは漢方医学で、消化吸収機能が低下し、食欲不振や全身倦怠感などの不調をもたらす状態をいいます。

脾気虚(ひききょ)になるのはなぜ?

原因は体質別にいくつもありますが、冬で一番多く一般的なのが冷えが原因になるものです。

特に足の冷えには要注意です。
足が冷えると血液が冷やされ、お腹の芯から冷えてしまいます。
お腹が冷えると消化吸収が悪くなり、お腹を守るために背中が丸くなりますが、その姿勢は胃腸を圧迫して消化吸収が悪くなり、慢性化すると脾気虚(ひききょ)となります。

この脾気虚(ひききょ)と、呼吸が浅くなったり動きが少なくなることから起こるのが、冬の血虚の一般的な原因です。

この状態だと、皮膚に十分な栄養が届かなくなってしまいます。
水分代謝が悪くなり、いらない水分や湿邪が湿熱を作り、その邪熱が肺を犯すくらいになると、皮膚の乾燥はマックスになります。

この頃には、喉がつかえたような感じや、鼻がカピカピになる感じもするようになります。

脾気虚(ひききょ)の症状を改善するには?

下記の方法をまずは試してみることをおすすめいたします。

・姿勢の維持
・呼吸の意識
・足の保温
・よく噛んで、時間をかけて食事をする
・ラジオ体操

お肌の乾燥も、日頃の生活習慣や運動がポイントになります。
スキンケア用品などの対処療法だけでなく、身体の中から整えることを意識してみましょう。

また、美容鍼は乾燥対策にも効果的です。
肌の奥にある血管に直接アプローチすることで、血行が促進し、肌のターンオーバーが活性化します。
お肌の状態を健康に保つことができるのも美容鍼の魅力ですので、ぜひ美容鍼の治療もご検討ください。

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