東洋医学から考えるPMSや更年期障害のイライラ対策

PMSや更年期障害など、ホルモンバランスの乱れによって生じるトラブルは下記のようなものが考えられます。

イライラ、ホットフラッシュ、肩こり、めまい、不眠、冷え、しびれ、疲れ、頭痛 等々…

ホルモンバランスの乱れによる「負のスパイラル」とは

仮にプライベートや職場で何の問題もなかったとしても、ホルモンバランスの影響で体調が優れず、ミスしたりボーッとしたり、それによって職場や家庭の雰囲気が悪くなることが。
そうすると今度はそのことが原因で気分が落ち込んでしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。

PMSや更年期障害に繋がる肝陽上亢(かんようじょうこう)

ホルモンバランスからくるトラブルは、東洋医学的には肝陽上亢(かんようじょうこう)が発端で引き起こされると考えられています。

肝陽上亢は、血(けつ)と津液(しんえき)のバランスが「津液>血」になってしまったときに、体の中のいらない水分のせいで下半身が冷えてしまい、その反動で起こった熱が肝を火であぶるように傷めてしまうことを言います。

肝陽上亢(かんようじょうこう)が引き起こす様々なトラブル

肝に火が入るとイライラします。イライラすると不眠になり、疲れてしまいます。
疲れると姿勢が悪くなり、身体が前かがみになることで、重い頭を持ち上げるために肩が痛くなります。
肩こりは頭の血流不足を作りだし、頭痛やめまい、首のしびれなどを引きおこします。

さらに肝に起こった熱は身体の上に上り、胸や顔の毛穴などから、いらない水分(津液)を押し出します。
これがベタベタの汗が流れるホットフラッシュを引き起こします。

この肝の熱がさらに上にのぼると、心臓や肺を中心とする機能を犯してしまいます。
えも言えぬ不安感ややる気のなさに繋がったり、咳が出たり、タンが絡んだり、喉の違和感といった症状があらわれます。
呼吸もしづらくなるため、酸素が十分に取り込めないことによる動機や、呼吸が浅くなることで便秘にもつながります。

生活習慣で「負のスパイラル」から脱却!

ではどうやってこの負のスパイラルから抜け出せるのでしょうか?
下記の方法をまずは試してみることをおすすめいたします。

・一日に20分でもいいので足を加熱する
・ラジオ体操など、体を曲げたり伸ばしたり捻ったりする有酸素運動をする
・水分はゴクゴク飲むのではなく、できるだけ15分毎にひと口ずつ飲む

特に水分は「水で肝の火を消してしまおう」という働きに繋がります。
季節にもよりますが、一日に1リットル~2リットルの範囲でゴクゴクではなくひと口ずつ頻繁に飲むことです。
尿の回数と量を目安にするのがおすすめです。

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こうして血(けつ)が安定していくと、津液(しんえき)を不必要に蓄えることがなくなり、まずむくみが解消されます。
各所の毛細血管の通りが良くなりますので、ホルモン分泌の指令に滞りが無くなり、ホルモンバランスが整っていくのです。

東洋医学で考える身体の機能のバランス

東洋医学では、体の機能を肝・心・脾・肺・腎の五つに分類して「相剋(そうこく)・相生(そうせい)」という関わりがあると考えられています。
相剋(そうこく)は、ある機能が亢進し過ぎた時に、相反するもう一方の機能が弱くなってしまうこと。
相生(そうせい)は、ある機能がもう一方の機能を高める関係のことを言います。

例えば、むくみが強くなっているのでコントロールしようとしたときに、肺経に補法(ほほう)という方法で気を送り込むと、肺経の機能が腎経を補って水分バランスが整い、むくみがとれることがあります。
東洋医学的に表裏の関係があるものや、関わり合いが深いものを相互的に補い、正しく働かせるのが東洋医学の基本なのです。

生活習慣の見直しに加え、心身のバランスを整え、プライベートや職場での負のスパイラルを解消するために、瑠璃庵の気功鍼灸を受けてみませんか?
些細な疑問にも丁寧にお答えします!お気軽にお問い合わせください。

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